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損益相殺での控除とはどんなもの? | 子供高齢者交通事故防止マニュアル

交通事故の用語損益相殺

子供の交通事故で損益相殺に関係する事故の例

子供が自転車での走行中に車と衝突した例

息子が塾に行くために自転車で走行中、見通しの悪い交差点に差し掛かった時に、一時停止を無視した車にはねられた。

息子は全治2か月の重症を負い、入院をすることになった。

相手方の自賠責保険によって損害賠償額が60万円給付されたが、両親は納得いかずに弁護士に相談したところ、様々な事情から、慰謝料等を含め合計240万円の賠償請求が認められた。

この時、自賠責から60万円がすでに支払われていたので控除され、残りの180万円があらためて給付された。

上記の例は、損益相殺の一例です。

損益相殺には控除されるものとされないものがありますので、確認が必要です。

事故防止のために

子供が入院をするとなると、学業にも支障をきたしてしまいます。

いくら高額の賠償金が給付されたとしても、健康であることが一番ですので、自転車に限らず交通事故への危険性には常に警戒をしましょう。

高齢者の交通事故で損益相殺に関係する事故の例

一人暮らしの高齢者が買い物帰りに乗用車にはねられた例

生活保護を受給する身寄りのない一人暮らしの高齢者で、買い物の帰りに横断歩道のない道路を渡ろうとして、走行中の乗用車にはねられた。

高齢者は大きな怪我こそなかったものの、入院の必要があった。

相手方の保険会社より入通院慰謝料等の賠償金が支払われた時、生活保護の受給を心配したが、これは控除対象外であった。

上記の例は、生活保護の受給に対して不安となるものですが、損益相殺では、生活保護の受給金は対象とはなりません。

ただし、賠償金の受領が確定した時、受給金に相当する金額の返還が予定されています。

事故防止のために

身寄りのない高齢者の場合、助けとなる人がいなければ事故の防止は難しいでしょう。

ここで大切になってくるのは日頃からのご近所付き合いや友人付き合いです。

近親者でなくとも、気兼ねなく話ができる人を作ることが大事ではないでしょうか。

1|損益相殺とは?

交通事故における損益相殺とは、例えば被害者が会社への通勤中に事故に遭ってしまった時、通勤中ということもあり、労災(労働災害保険)が適用されることと思います。

この時、労災から300万円が給付されたとします。

事故での損害賠償が合計500万円だとすると、既に給付された300万円は、損害賠償額から控除されます。

これを損益相殺と言い、残りの損害賠償額は200万円となります。

2|損益相殺において、控除されるものとされないもの

控除されるものの例

  • 受領済みの自賠責損害賠償額
  • 労働者災害補償保険法による休業補償給付金、療養補償給付金、障害(補償)一時金、遺族補償年金、障害補償年金前払一時金
  • 厚生年金保険法による遺族厚生年金、障害厚生年金 ・国民年金法による遺族基礎年金、障害基礎年金
  • 国民健康保険法による高額療養費還付金
  • 所得補償保険契約に基づいて支払われた保険金

控除されないものの例

  • 労働者災害補償保険法による特別支給金等
  • 生活保護法による扶助費
  • 生命保険金
  • 搭乗者傷害保険金
  • 社会儀礼上相当額の見舞金、香典等
  • 身体障害者福祉法に基づく給付
  • 特別児童福祉扶養手当
  • 自損事故保険金

3|過失相殺と損益相殺が同時に行われる場合

過失相殺は、被害者、加害者共に過失があった場合、その過失割合に応じて、損害賠償額が減額されるものです。

損益相殺を同時に行う場合では、まず、過失相殺で割合に応じた、損害賠償額を算定した後、損益相殺を行うパターンと、損益相殺した後の残りの損害賠償額を、過失相殺するパターンがあります。

交通事故の状況を踏まえ、どちらを先に行うかが変わってきます。

損益相殺に関しては、専門知識が必要になってきます。

まずは専門家でもある弁護士、または日本司法支援センター法テラス等に相談することをおすすめします。

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